賞状よもやま話

漢字の語源から見る「免疫とは」

赤壁の戦い

中国の三国志の時代に起きた赤壁の戦いで、魏軍を破滅に追い込んだ原因は兵士達が南国の気候に慣れていなく海辺の海産物を熱処理をせずに食べて腸チフスという疫病にかかり、戦う前から体力が弱まり倒れていったからだと言われています。そういった背景を想像し2文字それぞれの語源を組み合わせて考えると「免疫」意味が良く理解できます。

「免」の語源

免は、金文書体で「冑」かぶとの形を表した文字でした。冑をぬぐ形から、ぬぐ、まぬがれる、の意味で戦陣の中で礼をする際に、冑をぬぐことが礼儀だったことから生まれました。

「疫」の語源

疫は 役の省略した形です。

役は、遠くに行くの意味であることから、疫とは広く流行する病気、疫病、伝染病の意味で使われます。

古くは、悪い霊の働きによるものであると考えられていたことからお祓いをして鎮めようとしました。

2つの漢字の語源から考える「免疫」の意味

上記の2つの漢字の語源から考えてみると、まぬがれるという意味をもつ「免」と、病気や伝染病など広く流行する病気を意味する「疫」をあわせることで、「免疫」という言葉は悪いものからまぬがれるといった意味で使われるようになっていったのではないかと考えられます。